L.O.X/Shake Hand

SOLD OUT

＊中古CD
・状態A
・盤質B

1990年作品/全7曲収録、帯付き

LOXは“LIPCREAMのナオキ、“O”rangeのACT、“X”のヨシキ（白鳥麗・名義）によるユニットで
元々はGHOULのヴォーカリストで伝説の隻手パンクス・マサミのバックバンドとして結成された。
マサミが昏睡状態に陥っている時期に制作され（結局3年ほど昏睡状態が続きそのまま死去した）、
ジャケットやタイトルに見られるような仲間内の複数のゲストヴォーカリストによる企画盤的な作品。
各ヴォーカリストの個性や趣味が反映されたパンクロックの枠にとらわれない自由な作風が
ともすればハードコアを求めたであろうリスナーは肩すかしを食うかもしれないが、
ジャパコアシーンのミュージシャンの懐の深さを感じられる1枚となっている。
特にトシ（X）による2、6や、伊藤耕（当時：THE FOOLS、現：ブルースビンボーズ）による4ではあからさまなまでに
その多様性を誇示しているようで非常に面白い。
勿論、イシヤ（当時：DEATH SIDE、現：FORWARDによる3）や、
ランコ（THE ORANGE COUNTY。ベーシストだが、この作品ではヴォーカルで参加）による5、
ブタマン（鉄アレイ　ちなみにプロレスラー小島聡の実兄）による7などのハードコアナンバーもあり、
各楽曲に見られるちょっとひねくれた感性が、他の国のハードコアシーンとは違った
日本独特のまさにジャパコアと呼ぶにふさわしい側面を象徴している。

※余談ではあるが、Xの傑作アルバム「BLUE BLOOD」のブックレットには、
この面々がゲストミュージシャン（主に「オルガスム」のコーラス）として参加していることがクレジットされており、
彼らがこの時期非常に親密な関係であったことが窺われる。

SS-006
S.E.X RECORDSリリース
＊ディスク少傷有り